「1日で巡るお遍路さん in 丸の内」02
| 日記
大変多くの参拝を頂いてます「1日で巡るお遍路さん in 丸の内」。
報道やチラシでは「四国霊場を巡るのと同じ御利益がある」とうたわれています。
なぜ四国霊場を巡るのと同じ御利益があるのでしょうか?
今回の「1日で巡るお遍路さん in 丸の内」。
こちらには2つの特徴があります。
それは「出開帳」と「お砂踏」です。
それぞれを説明したいと思います。
今回、よくいただいたのが「ご本尊さんが来て、四国の方は大丈夫なの?」という質問。
今回出張いただいているのは出張いただくためにご用意したご本尊です。
「じゃぁ、四国霊場のご本尊とは違うんじゃないの?」ともよく聞かれました。
もちろん各寺院のご本尊さまとは別の彫像ではありますが、当時の各寺院住職が、各寺院のご本尊としてそれぞれの想いと共に制作されたもの。
そうして開眼されたものであり、彫像は違えどご本尊ということに変わりはありません。
次に「本当に四国霊場をお参りしただけの御利益があるの?」とも聞かれます。
もちろんあります、と言いたいですが、これに関しては皆さまのお気持ち次第です。
そもそもこの「四国霊場お砂踏」というのは、今回の企画のために生まれたものではありません。
100年以上前から続く習慣です。
四国霊場のお参りは、1200kmとも1300kmともいわれる非常に長く厳しい道のりです。
当時から「お参りはしたいけどできない」という人は沢山いらっしゃいました。
そこで考えたのが、村の元気な若い者を1人選んでお参りして貰おう、というもの。
その若者に願いを託し、四国霊場満行を祈りました。
若者は無事四国霊場を満行し、村へと帰ってきました。
そして若者は、各寺院の砂を持ち帰りました。
それを座布団の下(または中)に詰め、村で待っていたみんなにその上を踏んでお参りするよう勧めます。
つまり、四国霊場の土を踏むことで、皆が四国霊場をお参りできるようにと考えたのです。
自分が得た四国霊場の御利益をみんなで分かち合う、こうした心で始まったものが四国霊場の「お砂踏」なのです。
このように、自分がいただい御利益を皆で分かち合う。
これが「1日で巡るお遍路さん in 丸の内」の本来の目的です。
今回、お砂踏を体験いただきました参拝者の皆様には、ぜひご家族、友人などにこの体験や感じたことなどを共有いただければ、と思います。