四国最北端の寺「竹居観音寺」
| 日記
昨日は高松市庵治町の竹居観音寺さまの法事にお招きいただきました。
竹居観音寺は、四国霊場第85番八栗寺の奥の院といわれています。
しかし、それ以上に四国最北端の寺として知られており、庵治観光のスポットともなっています。
竹居観音寺岩窟。
こちらは馬頭観音さまをお祀りしています。
竹居観音寺副住職さんの話によると、竹居観音寺の記録の初見が「天正16年(1588)生駒藩高松城の鬼門守護の祈願寺とされた」ということ。
それ以前の記録はないそうですが、こちらの岩窟の信仰は古くよりあったのではないか、とおっしゃってました。
それもそのはず、この岩窟は海に面したもので、古くより行者が籠もって修行したであろう雰囲気バッチリです。
今でこそ参道が付いていますが、それ以前は潮が引いた時に砂浜沿いに移動し、岩窟に登ってお参りしたそうです。
つまり行者さんや信者さんにすれば、当時は半日はこの岩窟に籠もり祈祷などを行ってたのかな?なんて感じですよね。
その間必死で護摩を焚く行者さんと一心に祈り続ける信者さんの光景。
本当にそんな信仰の光景が浮かぶような場所です。
竹居観音寺本堂。
こちらのご本尊は不動明王さまです。
相談やお祓い、護摩祈祷などの受付はこちらで行っています。
竹居観音寺岩窟、本堂とも瀬戸内海に臨んだ北向きに建てられています。
本来寺院は南向きに建てられるものですが、鬼門守護の寺に指定されるように外敵に臨む目的であるがこそ。
もともとは海に出る漁師の守護をするため、岩窟に仏さまをお祀りしたのが始まりなのかも知れませんね。
ぜひ、お近くにお越しの際には、お参りいただければと思います。