地域を支えるヒーローたち vol.1

第七回 ~番外編~
地域を支えるヒーローたち vol.1

地域ブログ「まんなか。」で地元を観光していると、さまざまな人に出会います。
以前は全く別の仕事をしていた人、実は多趣味な人、とてもユニークで楽しい人。
表舞台に登場することは少ないけれど、地域を支え、地元を愛しているステキな人たち。
ぜひ会いに行ってみてほしい、中讃のヒーローです。



みちくさ大好き!博識の中に少年の心を忘れない
善通寺市立郷土館 館長 大河内義雅さん


 郷土館の館長を務める傍ら、地元の遺跡調査にまい進している大河内さん。聞けば休日返上で調査をしているそうで、「好きなことしてますよ~」と実に楽しそうです。
 遺跡に興味を持ち始めたのは、小学校5年生の時。当時、家では牛を使って田畑を耕しており、そのお手伝いをすることもあったそう。でも、男の子はやっぱりわんぱく?お手伝いそっちのけで田んぼで遊んでいたところ、深く掘った粘土の下から土器のかけらが!住んでいた地域は塚(つか)があった場所でもあり、その後もたくさん出土。夢中になって掘り起こした“宝物たち”を今も大切に持っていると教えてくれました。
 大河内さんは、市内の小学校で地元の遺跡について講演することもあります。そんな時、当時のわくわくした気持ちを思い出すそう。そういえば私が話をお聞きしている時もあまりに熱が入り、あれもこれも話したい!と本題からよく脱線していたっけ(笑)
 「子どもの頃からみちくさするのが好きでねぇ」と笑う大河内さん。その笑顔は、きっと少年時代から変わっていないんだろうなぁ。

大河内さんの記事はこちら!
第二回「金倉の由来~金蔵寺町に金銀財宝はあったのか!?」
第三回「竜川の由来~川をめぐる壮大なロマン」


珈琲倶楽部 大西一陽さん

好奇心から生まれる交流が人生を豊かに
珈琲倶楽部 オーナー 大西一陽さん


 オープンして22年、おいしい“コーフィ”を提供し続けている大西さん。中学生の時、人気俳優・高倉健さんがサイフォンでコーヒーを淹れていることに憧れてコーヒー道に目覚めたわけですが…その頃の喫茶店は大人の社交場であり、ハイカラなサロンというイメージだったそう。不思議なことに「珈琲倶楽部」には今もそんな空気が流れていて、まさに現代の社交場のようです。
 お店に訪れたことがきっかけで生まれる交流は実に多く、ご自身の趣味でもある登山や落語、音楽(フォークソング・ギター)などは恒例のイベントに。ここにはいろんな人が集まるから、いろんな好奇心が生まれるのだと教えてくれました。実は、「お寺にコーヒーの香りが充満したらおもしろいよね!」という好奇心から、金倉寺での『珈琲茶会』の開催も決定しました! 詳細は後日ご報告いたします。
 「年を重ねてくるとこれまでの経験がつながってくる。50歳過ぎてからさらに楽しくなってきたよ」と、本当に楽しそうな笑顔を見せる大西さん。話しているだけでこちらもアクティブな気持ちになれてしまう、とっても魅力的なマスターです。

大西さんの記事はこちら!
第四回 「コーフィのおいしい喫茶店」