涅槃会
日時 | 2025年2月15日(土) 午前11時より約60分 |
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場所 | 金堂(本堂) |
御供 | 任意 |
授与品 | 梅の木、御供、散華 |
金倉寺では毎年2月15日に涅槃会をおこないます。お釈迦さまに梅の木を御供えし、その梅の木を参拝いただいた皆さまにお配りして、1年の無病息災を祈願いたします。
涅槃 お釈迦さまの入滅
お釈迦さまの生涯の記録というのはほとんど残されていませんが、 その中でも克明に記録されているのが、お釈迦さまの入滅(死)とその前後です。 それほどまでに、お釈迦さまの入滅は衝撃的な出来事だったのです。
お釈迦さまはクシナガラ郊外の沙羅双樹の樹の下で、頭を北に向け、 右脇を下に足を重ねて横たわり、入滅の時を迎えました。 お釈迦さまの最期の教えは 「もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成なさい。」 でありました。 お釈迦さまは「世が無常であること」を自らの入滅をもって強烈に印象づけ、 無常を悟るには修行に励むしかないと説かれました。 この2つが仏教の本質であることはいうまでもありません。
お釈迦さまの入滅をうけて、帝釈天は次の詩を詠みました。
諸行無常 是消滅法 消滅滅已 寂滅爲楽
※万物は無常であって、これは消滅の法則である(苦)
消滅の法則を滅し終われば、寂滅すなわち涅槃、楽となる
これは「無常偈」といわれ、この和訳が「いろは唄」といわれています。お釈迦さま入滅の日は、 紀元前383年ヴァイシャーカ月(4月中旬~5月中旬)満月の日といわれ、 ヴァイシャーカ月はインド暦第2番目の月、陰暦で15日が満月の日であることから、 日本では2月15日を「涅槃会」とよんでいます。