人物

地域を支えるヒーローたち vol.18

地域のつながり、人との縁の大切さを知っている人
多度津町立資料館館長 川元紀惠さん

 生まれも育ちも多度津っ子。嫁ぎ先は県外でしたが、再び子ども時代を過ごした鉄道の町へと帰ってきた川元さん。現在、地元資料館の女性館長として貴重な史料を守り、さまざまな活動を通して町の歴史を伝えていらっしゃいます。
 帰郷当時は地元の歴史なんて全く知らなかったと話す彼女、むしろ歴史は大嫌いなタイプだったそうで(笑)臨時職員の募集で当初は事務員として働き始めたのに、いつのまにやら館長になっていた!というのですから驚きです。
 「人員不足だったのもありますが、私は周りの人に恵まれていたんです。今もみんなが助けてくれるからやっていけるんですよ」。そう言って優しそうに微笑む表情に、人柄の良さを感じます。
 初代館長がお兄様の元担任だったという“縁”もあり、周囲の人たちに教わりながら少しずつ勉強し知識を増やしていった川元さん。なんでも歴史全般については大河ドラマでも深めることができたらしい。歴史が苦手な人はぜひ参考に…。
 10数年前からは地域のまちあるきにも従事。子どもの頃に自転車で走り回っていた場所が実は由緒ある武家屋敷だったり…故郷の歴史や町並みに触れるたび、きっと小さな感動を覚えたに違いありません。そんなさまざまな経験を通して、今は歴史をおもしろいと感じるようになったそうです。
 大人になった今、故郷の魅力に改めて気づくことができる。それってとてもステキなこと。気づくきっかけは地域や人とのつながりにあるんだよ、と教わった気がします。
 
川元紀惠さんの記事はこちら!
「鉄道発祥の町、多度津町の昔話~前編~」
「鉄道発祥の町、多度津町の昔話~後編~」