人物
地域を支えるヒーローたち vol.20
讃岐のまんなかで日本一を目指す男
純手打うどん よしや 山下義高さん
「いらっしゃいませー!」頭にタオルを巻き、リズミカルに麺を伸ばしながら朝一番のお客様を元気よくお迎え。「純手打うどん よしや」の若き大将、山下義高さんです。老舗が集まる本場・讃岐で、オープン9年目にして人気上位に君臨する同店。なのですが…「うどん屋をするつもりはなかった」と、大将衝撃の告白!
こんぴらさんのお膝元で旅館を営む両親の元に生まれ育ち、学生時代は東京で税理士の専門学校へ。卒業後は大好きな音楽関係の仕事に就き、地元に帰ってきたのは2000年ごろ。色々と好条件が重なったのもありますが、これまで全く縁のなかったうどんの世界を覗いてみよう!という気持ちになったそうです。
「感覚で決めたんですよ〜」と笑う山下さんですが、その根底にあるのは子どもの頃から慣れ親しんだ故郷の味。全国に誇れるその味を、地元を離れていたからこそ実感されていたのだと思います。
どうせやるなら目指せ日本一!と、昔ながらの手作業にこだわりセルフスタイルの流れに沿うメニュー作りを。お客さんに楽しんでもらうため、他店と協力してスタンプラリーをしたり東京のカフェとコラボイベントを開いたりと、さまざまなイベントも企画されています。「地域の人たちに親しんでもらいながら、誰かの中で日本一だと思ってもらえる店にしたい」。
酒もタバコもギャンブルもしない、休日は2人の娘さんと過ごすのが何より幸せという良き夫で良きパパ。子どもたちは、そんなパパの作るうどんを美味しいと言って食べてくれるのだと嬉しそうに話す山下さん。“誰かの中の日本一”、きっとすでになってますよね。
「純手打うどん よしや」の記事はこちら!
「若き大将が打つパワフルうどん」